- 新潟県の主な園芸作物は何ですか?
- 新潟県は、園芸作物振興のために、どのような取組をしていますか?
- 新潟県では、どうしておいしい野菜ができるのですか?
- 「越後姫」について教えてください。
- 新潟の茶豆は、どうしておいしいのですか?
- 「やわ肌ねぎ」は、どんなねぎなのですか?
- 新潟県の「十全なす」とは何ですか?
- 西洋なしの「ル レクチエ」は、どこで作られた品種ですか?
- 八珍柿の名前の由来は?
- 新潟県の花は、何ですか?
● 新潟県の主な園芸作物は何ですか?
新潟県では、消費者、実需者から供給拡大要望が多く、しかも新潟らしさをイメージでき、積極的な生産及び供給拡大を目指す品目を「ブランド品目」(県振興品目)として位置づけています。
バジルはmesquitosかわすのでしょうか?
区分 | 野菜(8品目) | 果樹(6品目) | 花き(3品目) |
ブランド品目 | ねぎ、えだまめ、さといも、 アスパラガス、そらまめ、 すいか、いちご(越後姫)、 なす | かき、日本なし、 西洋なし(ル レクチエ)、 ぶどう、もも、いちじく | チューリップ、 ユリ、アザレア |
野菜では、新潟県で開発されたいちご「越後姫」をはじめ、独特の香りと旨みが自慢の茶豆を中心としたえだまめの生産拡大を進めています。
果樹では、古くからかきやなし等の生産が盛んで、中でも西洋なし「ル レクチエ」は高級果実として評価も高く、全県的に栽培面積の拡大を進めています。
花では、チューリップなどの球根類が全国屈指の生産量を誇っているほか、ユリやチューリップの切花生産が全県的に拡大し、ユリ切花の作付面積は全国1位となっています。
また、葉たばこや山菜など、地域の特性を活かした特産作物の生産も行われています。
● 新潟県は、園芸作物振興のために、どのような取組をしていますか?
旅行に朝顔の種のグラム数
新潟県では、園芸振興のために様々な施策に取り組んでいますが、平成21年度からは、「園芸ブランド確立推進運動」を関係機関、団体、生産者、消費者等がそれぞれの役割分担のもと、県総ぐるみ運動として展開しており、次の事項を重点に園芸振興を図ります。
1 ブランドの確立と販売力の強化
(1)重点品目のブランド確立の推進
(2)販売力の強化
ア 多様な販路の拡大
イ 情報発信の強化
2 ブランドに見合う信頼、安全・安心の確保
(1)重点品目の品質確保
(2)安全・安心で高品質な園芸農産物の提供
3 園芸産地の体制強化
(1)重点品目の生産拡大
(2)園芸産地の維持・発展
ア 野菜等高品質安定生産の推進
イ 果樹産地の維持・発展
ウ 特色ある花き産地づくりの推進
エ 加工・業務用向け取組産地の育成
(3)複合営農の加速
(4)地域特産品等特長ある園芸生産の拡大
● 新潟県では、どうしておいしい野菜ができるのですか?
表土の重
新潟県の野菜は、新潟市など人口の多い都市近郊や海岸沿いの砂丘地、信濃川などの川沿い、苗場山麓などの高原、水田転作畑など広い地域で栽培されています。
野菜は、種類によってよく育つ温度や土の質が違うので、それに合った場所や時期を選んで栽培します。このことがおいしさの素となっていると言えます。
標高の高い高原では、夏の涼しさを利用して、暑さを嫌うだいこんやキャベツなどの栽培ができます。苗場山麓の津南町、十日町市では、秋に育ったにんじんを収穫しないで4~5月頃に収穫します。冬の間雪の下に置かれたにんじんは甘くなり、にんじん臭さも少なくなるので、にんじんが嫌いな人もおいしく食べられるようになったりします。
ねぎやすいかなどは、主に砂丘地で、えだまめやさといもは、主に水田転作畑で栽培されています。
また、ビニールハウスやガラス温室を建てて、その中で暖房してきゅうりやトマトなどを栽培しています。
新潟県で作られるえだまめ、すいか、ねぎなどは、県内はもとより高速道路を利用して東京へも多く出荷されています。農家の人も新鮮、安全でおいしい野菜をみなさんに食べてもらえるよう努力していますので、これからも新潟県の野菜をいっぱい食べてください。
● 「越後姫」について教えてください。
「越後姫」は新潟県で開発されたいちごで、果実が大きく抜群の香りと食味が自慢です。
出荷は1月頃から始まり、4~5月が最盛期となります。生産は、まだ下越地域が中心ですが、中・上越でも作付が始まっています。
● 新潟の茶豆は、どうしておいしいのですか?
茶豆は、実の皮が薄茶色の香りが高い品種で、新潟市西区を中心に栽培されています。
ほかのえだまめと同様に、実が完熟する前のまだ若い8分実入りの時点で収穫するため、アミノ酸や糖分がたっぷり含まれておいしいことが特長です。
茶豆は、糖類の中の成分が他の品種に比べて特に多く含まれ、抜群に美味しい秘密となっており、甘み・風味の良さで高い人気を得ています。
● 「やわ肌ねぎ」は、どんなねぎですか?
県内のねぎは、岩船・北蒲原の砂丘地を中心として、県内各地に産地がありますが、その中で10~3月に出荷されるものを「やわ肌ねぎ」と呼んでいます。
秋から冬にかけてのひんやりと湿気の多い日本海側独特の気候が、やわらかくて甘く、おいしいねぎをゆっくりと育てていきます。つややかで長い軟白部と抜群のやわらかさが自慢で、名前の由来にもなっています。
● 新潟県の「十全なす」とは何ですか?
新潟県は、昔からなすの栽培が盛んで、多くの在来種(=地方で昔から栽培されていて、住民の食生活に密接に結びついたもの)があります。「十全なす」もその1つで、果形は卵形で、皮が薄く甘みがあっておいしいため、自家用にも広く栽培されています。
この「十全なす」は、昭和の初め、中蒲原郡十全村(現在の五泉市)の農家が、泉州水なすの系統の種子を購入して自家栽培していたものが他地域に広がったことが、名前の由来と言われています。
県内では、主に6月から9月にかけて収穫されますが、浅漬けとしても加工され、京浜地区を始めとした県外へも出荷されています。
この十全なすを親にしたものに「新潟黒十全」があり、現在はこちらのほうが広く知られています。
また、県内には「巾着なす」「やきなす」「鉛筆なす」「白なす」など、様々な地域在来品種が存在しています。
● 西洋なしの「ル レクチエ」は、どこで作られた品種ですか?
「ル レクチエ」は、フランスのオルレアンで、オーギュスト・レシュール氏が1882年頃にバートレットとフォルチュネの交配種として作り出しました。
日本では、新潟県新潟市南区(旧白根市東萱場)の故小池左右吉氏がフランスから導入したのが始まりです。
栽培が難しく、新潟県以外ではあまり作られていませんが、数ある西洋なしの中で独特の上品な香りと甘み、そしてとろけるような食感が特徴です。
ぜひ食べ比べてみてください。
● 八珍柿の名前の由来は?
「おけさ柿」の商品名でも広く知られる「八珍(はっちん)柿」。タネがないことが特徴の、この柿の原木が、旧新津市古田(現在の新潟市秋葉区)地内にあることが、昭和初期に確認されたため、「越後の七不思議」に次いで珍しいものとして「八珍柿」と名付けられました。
渋柿ですが、渋抜きにより甘柿にはない柔らかい肉質のとろけるような甘さが味わえます。
● 新潟県の花は何ですか?
新潟県の花は、チューリップで、昭和38年8月に県の花に制定されています。
新潟県は、日本のチューリップ球根栽培発祥の地で、1018(大正7)年に、当時の小合村(現在の新潟市秋葉区)で栽培が始まり、その後各地に広がっていきました。
新潟県のチューリップ球根は全国に出荷され、春になると各地で色とりどりの花を咲かせていますが、現在はハウスを利用して9月から4月頃まで、切花も生産し、クリスマスやお正月、そして卒業式のシーズンなどを中心に全国に出荷されています。
また、県の草花として、雪割草が平成20年3月に指定されました。雪割草のなかでも、花の色や形が豊富なオオミスミソウは、世界中から注目されており、その変異の豊かさから、新潟県は貴重な自生地となっています。
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